2012年11月10日土曜日

ラッキョウの花と香り

鳥取で「らっきょう祭り」を指をくわえてスルー?

らっきょうの花の満開の日に、鳥取を通過する機会がありました。

鳥取での列車待合時間があまりなく、タクシーを飛ばせば、とんぼ返りで列車に間に合うかなという空き時間。

満開に出会うべく準備していたのですが、予定外の事があって、朝の出発が大幅にずれました。

丁度満開の日にさしかかり、絶好のタイミングを逃す手はないので鳥取駅で乗り換えのために降りました。

走れば、出会える距離にいて会えないのは歯がゆい思い。

つかの間、遅めの昼食をとり駅舎に戻って時刻表を確認していると、視覚の真下になにか造花のようなものが置かれている。

よく、目を凝らしてみると造花の様なものの前に「鳥取砂丘らっきょう畑の四季」という看板。もう一度、造花に目をやり、土を指で確認すると造花ではなく本物のらっきょうでした。

しかも、満開。土が少々乾燥していて模造のような感じでしたので疑いましたが、正真正銘のラッキョウの花でした。

ラッキョウの花は、少々悪臭がするようだが、すでに香りは飛んでいましたが、しゃがんで残り香を探しました。

地べたに座って嗅いでいる様子は遠目に美しくないでしょうが、結構興奮していたので許してもらえれば幸いです。

ラッキョウの花は、鳥取市の市の花で、丁度キャンペーンをしていたようです。

記念に、ラッキョウ漬けを買って忍ぶ事にしました。

鳥取のラッキョウ祭りは10月下旬から11月上旬に開催されています。場所は、鳥取砂丘内です。駅から車で15分の距離です。バス等のあります。

2012年11月9日金曜日

ビルの谷間に怖いエンジェル発見

新大阪駅近く、ビルの谷間でエンジェルトランペットに出会う

Hawaiiでよく見かけた花で、見るたびにHawaiiの印象が甦ります。

花は、大きく名前の割に存在感がありすぎですが、頭上で開花する花からは妖艶なユリ様の香りのシャワーは、格別。これはエンジェルたる由縁?

官能的で人を酔わせながら毒を持つって何かに似ています。

樹液等に触れた人が毒されてエンジェルになってしまう故か、両面を持った花です。

せめて、名前をデビルトランペットとでもしていてくれたほうが、ありがたいかも。

津和野の秋、茶畑に花ひとつ

四・秋冬(しゅうとう)番茶の茶摘みも終えた茶畑に花が残っていた

繊細な絵でおなじみの画家、安野光雅さんの故郷、青野山を望む茶畑は、秋の茶摘みも終わり整然と冬支度。

散髪したてのように綺麗に刈り取られた茶の木が見事な畝をなしていました。

光る茶の木の下に白く光るものがあるので、近寄ると摘み残された茶の花が元気に咲いていました。

茶作りに不要な花はたいてい摘まれてしまいますが、機械刈りの為か下の方だけ花が残っていたようです。

しゃがんで嗅いでみると香りは少し弱くなっていましたが、特有の杏仁様の香りに茶の香りが少し乗っているように感じました。

儚い茶の花との出会いに秋の哀愁を味わえました。




2012年10月29日月曜日

松茸の香り二万円。鰻どん3000円。

食卓で旬の香りを楽しむのに随分と高くつくようになった


今年の夏は、鰻が高騰し気軽に旬を味わう事ができなくなりました。

いずれも、環境の変化で年々供給が難しくなっているようです。

それにしても、海外では見向きもされない茸が日本では珍重されるのも興味深いです。

琵琶湖では、鮎の稚魚の魚影が通年の1/10になったようで、ますます旬の香りを味わう機会が難しくなってきています。

高価なバラ精油でも1万円のボトルを購入すれば半年は充分楽しめますから松茸の高価さは格別です。

信州で収穫されるシメジに似た形の柳松茸は、価格もシメジ程度で松茸の香りが楽しめます。無理せずに柳松茸で秋をリーズナブルに過ごすのが賢明かも。



2012年10月22日月曜日

今年の金木犀はゆっくり開花

いつも通る小路に金木犀満開

大阪城公園内西側に、風情のある小路があります。そこの金木犀がほぼ満開を迎えました。

今年は、各地で開花が遅れているようで開花しない木もあるとか、全体に開花が減少しているようで少し寂しい思いです。

甘く強い香りと共に秋の扉が開かれ、秋の味覚も本番です。

家に戻っても窓から時折香りを感じます。

秋刀魚に酢橘を搾るといよいよ身体も秋で満タンになりそうです。

2012年10月9日火曜日

中之島公園の桂の木落葉はもう少し先

水場を好む桂の木が中之島公園の至る所で発見

名の通り、中之島は淀川の支流、大川のまん中にあります。

バラ園、緑地、銀行、市庁舎、図書館、公会堂(写真後ろ)などがある散歩や日光浴をする人でいつも賑わっています。

水場に位置する環境にふさわしく桂の木が至る所に植わっています。

紅葉が終わると桂の葉は甘いおいしい香りを辺りに放ちます。

バラ園、緑地などの南側川べりを散策すると出会えます。バラが終わった頃が嗅ぎ時かも。

秋咲きバラ

昨年よりも少し遅いバラ


秋晴れの日に中の島公園と靱(うつぼ)公園のバラ園に出かけた。


今年は、開花が少し遅い模様。人もまばらだけど、かえってゆっくりと香りを楽しめた。

10月1日から始まっている水都大阪フェスティバルのせいか活き活きとした雰囲気が中の島界隈にはあります。

バラも合わせて楽しめるこの秋です。


2012年8月9日木曜日

夏、モヒート。

暑気払いは、モヒートで南国風に

ミントの冷却効果はすごい。

近くの公園の一画に密かに作ったシークレットガーデンのミントが虫もつかずに元気に育っています。

見た目もさわやかな南国のカクテル、モヒートを作りました。
ミントをしっかりと絞ってシロップと炭酸水とラム酒を注ぐと出来上がり。

夏のミントは香りに底力があるので、モヒート作りにグッドシーズンです。

トルコでも、ぎゅうぎゅう詰めしたモヒート(呼び方は違うらしい)を暑気払いに飲まれているようです。

思いの外、強烈に身体が冷めてゆきます。実際、ミント精油を加えたお風呂も湯上がりが寒いほどスッキリとします。

ミント入りのバカルディもあるので、お手軽モードの時は便利です。

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2012年7月10日火曜日

ゴーヤのグリーンカーテンが良い香り

ゴーヤの蔓の剪定をしていると芋の香りがした



昨年、テレビなどの省エネ番組で話題だったゴーヤの苗を先月植えました。

3週間で実もつき始め、大きいもので10センチを超えた。他にも受粉した花弁の後ろに小さなゴーヤが出来始めた。

遮光用に植えたものの、愛着が沸き実を大きく育てるより、伸び放題伸びる蔓の勢いを楽しんでいます。

蔓が行き先を迷わないように、蔓の世話をしているとおいしいお芋の香りが楽しめます。

電車の車窓から見える家々のゴーヤを見ていると結構育てている人が多くて嬉しくなります。

藤棚風にしている人や、すだれ代わり、放置タイプなど黄色い花が目立つのですぐに探せます。

一面のユリ 神戸布引きハーブ園

神戸、布引きハーブ園のユリの香

集中豪雨の翌日、神戸に出かける用事があり午後から急に晴れてきたので、布引きハーブ園に出向きました。

ハーブも、ローズもシーズンが終わったので期待せずに散策していると、どこからか強烈な香りが漂ってきました。

ハーブ園の出口(ロープウェーの中間駅付近)あたりの奥の方、目をやると黄色い畑が見えた。なんとなく慎ましくも荘厳な印象で、魅かれるまま足を向けると、一面のユリの花。

阪神淡路大震災に因んでいる云々とのこと、急に背筋が伸びた。圧倒的な鎮魂の香りに変わった。

神戸 布引きハーブ園

2012年6月20日水曜日

雨に咲くクチナシ

クチナシの満開は、大雨の最中に

折からの台風4号で、デパートも5時閉店。会社も早めに退社を促しすっかり台風対応。
気になる、大阪城のクチナシを嗅ぎにでかける。観光客もまばら、天守閣は早々に閉鎖。

クチナシは、ここ数年出会えなかった満開でした。立っていると雨のせいか土や緑の香りに押され気味だけど、佇むと濃厚なクリーミーな香りが鼻に直撃。

これこれこれ。今年のクチナシは堪能。

2012年6月14日木曜日

雨の公園 そろそろ山梔子(クチナシ)息を吐く

梅雨時期は、雨が似合う場所で花の吐息を吸う

梅雨時期は、巨大な泰山木が花を拡げ、可憐なクチナシが香りを放つ。


雨の散歩道は、甘い香りよりも土と草木の蒸れる匂いが辺りを支配する。それでも雲間から陽がさせば、泰山木やクチナシの清らかな香りが吐息のように放たれる。


雨の公園は、人もまばらで独特の雰囲気を醸し出す。

ひょっとしたら、人が居ぬ間に・・・って想像をかき立ててしまうほど得した感が満ちていました。

大阪城公園2012年06月13日

2012年6月11日月曜日

頭の上から泰山木の香りシャワー

深い緑の照り葉の中に真っ白な花が咲き始めた

梅雨入りすると、一気に開花を始める泰山木はモクレンの仲間。同じようにマグノリアの香りがこの時期の不快な湿度を感じさせない。

巨大な花は、たいてい頭上の高いところから香りのシャワーを降りそそぐ。

大阪城公園 泰山木

大坂城でも、法円坂の医療センターの泰山木も10mくらいはあるかな。深い緑の葉の間から、純白の花が妖艶な空気感お醸し出しています。

花は20cm〜30cmはあろうか、とにかく大きい。花弁は酒の杯にしたとか名前の由来にもなっている。

 白い花が泰山木


ンモクセイが、中国の銘酒「桂花陳酒」を生み出したように、大盃木と呼ばれていた泰山木も酒宴を多いに盛り上げたのでしょうか、うつむき加減な梅雨時期に、見上げる花のおかげで気分もよくなりそうな。

2012年6月4日月曜日

浜寺公園のバラ園は、めずらしく「ハマナス」の自生環境を再現

海岸に自生するハマナスの様子がよくわかる

野いばら同様、バラの原種であるハマナスは、日本では北海道から鳥取の海岸を南限に自生していますが、ごく限られたエリアに分布しているので見る事は難しいです。

大阪の浜寺公園のバラ園ではハマナスの自生風庭園に仕立てられていて、風情もありお気に入りのコーナーです。

6月3日に訪問しましたが、満開は過ぎていたので僅かしか残っていませんでしたが、以前訪問した時は花がなかったので、なんとか花に出会えてよかったです。

ハマナスの香りは、ローズ精油にかなり近いもので心地の良い香りでした。

砂浜に木造船が配置してありなかなか雰囲気が良かったです。

2012年5月31日木曜日

生アロマテラピー @バラ園

立て続けにバラ園巡り

春咲きのバラが満開を迎えているので大阪市の中之島「バラ園」、兵庫県尼崎市「農業公園・バラ園」、兵庫県伊丹市「荒牧バラ園」を早足で回ってきました。
大阪市中之島公園バラ園

秋のバラ園と異なり、春のバラ園は人出も多くバラも秋に比べて大きめで迫力満点でした。

品種が多いバラ園も他にはありますが、こぢんまりと見やすくロケーションのいい中之島公園バラ園は散策にベストロケーションです。日中は人が多いので、日が落ちかけの時間帯が ゆっくり楽しめます。

尼崎市農業公園バラ園

尼崎市の農業公園は、猪名川沿いに位置します。芝生の広場はピクニックにぴったり。訪れた日は、高齢者がシート拡げてまったりとされていました。地域の公園という風情で満開時期もゆっくりとアロマテラピーを楽しめる穴場です。
伊丹市 荒牧バラ園

伊丹市の荒牧バラ園は、野球場跡地に作られたユニークなガーデンです。秋に訪れた時は閑散としていましたが、この日は(2012年5月30日)は、とても来訪者が多かったです。親子連れ、介護施設の散歩、高齢者を中心に賑わっていました。このバラ園には、原種のバラを集めたコーナーもあり、香りを楽しむのには最高です。造園がとても丁寧で関西圏のバラ園では超お勧めです。カフェや展示ホールもあり、ゆっくりと過ごせます。

スロープで構成されているので、車いすでも安心して訪問できます。

2012年5月23日水曜日

秘密の茶畑

大阪城のとある一角に茶畑がある

大阪城は、我が庭も同然と思っていたのに数年前までまったく存在を知らなかった。というのも、その付近を通る時は、裏側の道を通るか自転車で猛ダッシュする場所でもあるから。

ある時、城の写真を撮ろうと自転車を押しながら歩いていいた時に偶然発見したのです。

大坂城の茶畑
この畑は、大阪の茶業組合が寄進した畑できちんと管理されています。八十八夜に摘まれているのでしょうか、詳細はよく分かりませんが、若葉は大きく育っていました。

一度、茶摘み〜製茶まで体験した事がありますが、随分と手間ひまのかかる作業でしたが、製茶後のお茶の香りは忘れる事が出来ません。

大坂城といえば、太閤秀吉。秀吉といえば千利休⇒茶なので、茶業組合が寄進したのでしょう。このお茶を使って、茶会でも開いていただくと粋だと思うのですが。

えっ、もうやってるって?

どうでしょうか、秘密の茶畑(秘密ではないのでしょうが)で、ひそかに茶を摘んで、こっそり飲んでみるのも楽しいかも。(やめておきましょう)

とべらの香り

大阪城のとべら、竹富島のとべら

昨夕、大坂城を散策していると、京橋口付近でむっとする臭気。見回すと、トベラが満開。花の香りは、あきらかに個性的な他の追従を許さない独特のものや「樹脂系の香り」みたいな十羽ひとからげでくくれる香りがあります。

とべらは、あきらかに後者で、華やかさやさわやかさはありません。クラスの目立たない個性派のような感じです。

大坂城京橋口

でも、以前八重山の竹富島で出会って以来、とても懐かしい香りとなりました。

竹富島の朝日を一目見ようと早起きして海岸まで出かけましたが、残念ながらなの曇り空。ふと、振り返るとトベラの花が待ってくれていました。

都会でのトベラといえば、生け垣や、道路沿いのどちらかいうと排気ガスに強い植栽系のイメージが強かったので、本来の植生である海岸で見ると、とても生き生きとして見えました。

それ以来、排気ガスにまみれたトベラがいとおしくなったのです。
竹富島

南国の植物に多い、葉に艶のあるトベラ。日本名の由来は魔よけに悪臭のある花を扉に打ち付けた事にちなんでいるとか。大坂城の京橋口にあるトベラも、魔よけに植えられていたものか、想像が広がって面白いです。